教育の方針

土方ゼミの教育の基本方針を説明します.

ゼミの主な活動
土方ゼミの中心の活動は,社会情報学に関する研究です.最高の教育は,優れた環境で,優れた人たちと,優れた研究テーマを持って実現されると考えております.少人数で,密度の濃い指導を行います.また,一人ずつ国際競争力のある研究テーマを設定します.優れた研究テーマはその人を大きく成長させます.研究テーマが決まれば,研究や実験の方針についてきめ細かに指導します.面白いテーマであっても,研究のやり方がまずければ,高く評価されることはありません.私自身,このような環境が設定できるよう,勉強し続け,進化し続けたいと思います.

ゼミで学ぶこと
本ゼミは,すぐにビジネスの現場で使えるようなマーケティング手法やビジネス手法を学ぶゼミではありません.また,実際の商品の提案や広告の企画を行うゼミでもありません.本ゼミで行う内容は,このようなマーケティング手法や,商品・サービスの提案,広告の企画に用いることができる基礎的な顧客の特性や社会特性を解明することにあります.また,それらの特性の背後にある,心理や哲学を考察することにあります.教科書に載っている体系立てられた手法を学んで実践できる能力ではなく,まだこの世に存在していないマーケティング手法やサービス設計手法を自ら開発できる能力を身に着けてもらいたいと思います.

ゼミで身につくスキル
本ゼミでは,皆さんに目に見えるスキルを一つ身に着けてもらうつもりです.それは,データサイエンスのスキルです.具体的には,仮説を設定する能力,仮説を検証するために必要なデータを明確化する能力,必要なデータを収集する能力,収集したデータを分析する能力,分析結果をビジネスに応用できる能力の5つです.このようなデータに基づくビジネスを,総合的に行える人材は非常に希少です.研究と研修を通じて,これらの能力を身に着けてもらいます.具体的には,研修では以下のことを実践的に学びます.
1.プログラミング(PythonとRというプログラミング言語を用います)
2.統計学(パラメトリックな手法だけではなく,ノンパラメトリックな手法も学びます)
3.機械学習(データに基づく分類モデルの構築手法を学びます)

研究演習IとIIの時間
研究演習Iの時間には,社会情報学に関する最新の国際会議論文の輪講を行います.各回,1-2名に,1本国際会議論文を読んできてもらい,それを日本語でまとめてきてもらいます.それをお互いに紹介しあったうえで,その研究の新規性はどこにあるのか,研究の進め方は妥当か,実験結果から何が言えるのかなどを議論します.これらを通じて,自分の研究テーマ設定の参考にしてもらいます.
研究演習IIの時間は,各回数名程度に,各自の研究の進捗状況を報告してもらいます.その後,研究の方向性や,問題点などについて議論を行います.卒業研究の実施と,卒論執筆に向けて,より良い方向性ややり方で研究を進められるようにします.
研究演習IとIIには,B2-B4の学生と大学院生が参加し,縦のつながりができるようにするともに,互いが新しい知識を得られるようにしたいと思います.

指導者としての哲学
皆さんには,最先端の分野で世界に通用する研究を行ってもらいたいと思います.世界と戦うには厳しさが必要ですが,そのような環境であればあるほど,人情と愛情が必要です.人間は理性やドライさだけでは生きていけません.当グループに来てくれた学生は,一人一人のことをよく見て,愛情を持って育てていきたいと思います.社会情報学に興味のある学生は,ぜひ来ていただければと思います.熱意のある皆さんを,お待ちしております.