情報通信ネットワーク

情報通信ネットワーク(学部3-4年)
関西学院大学商学部での授業名称は「情報セキュリティ論」です.

授業目的
現在のe-commerce(電子商取引)のシステムはインターネット上で実装されており、エンドユーザのパソコンやスマートフォンからアクセスできるようになっています。e-commerceにおけるデータのやりとり(通信)は、インターネットプロトコルという標準化された規約のもとで行われています。ここでの通信では、安全で頑健であり、なおかつ効率の良さ(少ない通信量で多くの情報を伝えること)が求められます。本講義では、インターネットとWebの仕組み、インターネットにおけるセキュリティ、通信時のデータ符号化、およびデータ符号化に必要な情報理論について学びます。

到達目標

  • インターネットとWebの仕組みについて説明できる
  • 情報通信の階層モデルについて説明できる
  • 主なインターネットプロトコルについて説明できる
  • WebサーバとWebブラウザの通信手順について説明できる
  • インターネットにおける不正・攻撃のパターンについて説明できる
  • インターネット上のセキュリティ対策にはどのような方法があるかを説明できる
  • インターネット取引のセキュリティ対策にはどのような方法があるかを説明できる
  • データの量をビットの単位で計算できる
  • 情報の量を情報量の概念で計算できる
  • 予測の不確実さの程度をエントロピーの概念で計算できる
  • 符号化の質を定量的に評価できる
  • 効率的なデータの符号化を行える

授業計画
<一部:インターネットの仕組みとセキュリティ>
第1回 Webとコンピュータネットワークの基本:Webはどのように情報を提供しているのか?コンピュータネットワーク(LAN)とは何か?
第2回 インターネットの基本:インターネットは,どうやってつながっているのか?インターネットに住所はあるのか?
第3回 ルーティングとパケット通信:インターネットでは,どのように通信経路を決めているのか?パケットとは何なのか?
第4回 インターネットプロトコルその1:通信の約束ごとを階層化する理由は?
第5回 インターネットプロトコルその2:インターネットではどのようにデータを送受信しているのか?
第6回 クライアントサイドのWeb技術(HTMLとDHTML):Webページは,どのように記述されているのか?ユーザ登録していないのに,商品がお薦めされるのはなぜか?
第7回 インターネットセキュリティ:コンピュータがハッキングされてしまうのはなぜか?インターネットにおけるセキュリティ対策は?
<二部:情報理論(情報量とデータ符号化)>
第8回 情報量とエントロピーその1:データの量の単位は何か?情報の量の単位は何か?
第9回 情報量とエントロピーその2:明日の天気を予測することはどれだけの価値(不確かさ)があるのか?もっとも価値が高くなるのはどのようなときか?
第10回 情報量とエントロピーその3:英語の試験の合否を知ることは,数学の試験の合否を知ることになるのか?
第11回 データの符号化その1:通信時にデータはどのように符号化されるのか?符号化の質はどう測るのか?
第12回 データの符号化その2:基礎的な符号化法の仕組みは?
第13回 データの符号化その3:誤りが検出できる符号化とは?誤りを自動で訂正できる符号化とは?
第14回 総論:セキュリティ対策の費用対効果は?