[論文紹介] ICWSM’18 Using Emoji Skin Color Modifiers

[論文紹介] ICWSM’18 Using Emoji Skin Color Modifiers

Alexander Robertson, Walid Magdy, Sharon Goldwater: Self-Representation on Twitter Using Emoji Skin Color Modifiers, Proc. of ICWSM’18 (Twelfth International AAAI Conference on Web and Social Media (ICWSM’18)), pp. 680-683, 2018.

Unicode Standardにおいて,2015年に特定の絵文字の肌の色を5段階で変更できるシステムを導入した.この研究では,人々が肌の色を変えているかどうかについて定量的調査を行っている.2017年2月から12月までの,ランダムサンプリングにより10憶4000万のツイート(7億6900万ユーザ)を調査した.色を変えられる絵文字を用いているユーザのうち,42%が実際に肌の色を変えていた.

次に1万人のプロフィール画像を集め,クラウドソーシングにて,適切な肌の色の絵文字を付与させた.肌の色の薄いユーザのよりも肌の色の濃いユーザの方が,色を変更する割合が高いことが分かった.また,実際の肌の色と一致する色の絵文字を使っていることが分かった.
さらに,実際には肌の色が薄いのに濃い絵文字を使っているユーザと,実際には肌の色が濃いのに薄い絵文字を使っているユーザのツイートの言語的な感情極性を調べた.するとこれらのツイートの大部分(50%)は中立的であった.また,ネガティブなものよりもポジティブなツイートの方が多かった.

これらの結果より,ソーシャルメディア(Twitter)において,digital blackface(SNSで批判的/差別的に振る舞うこと)は見られなかった.

言語的な感情極性まで調べて,肌の色に関する差別的発言がないかどうかまで調べている点が興味深い.

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