[論文紹介] SocInfo’18 Twitter Hashtags in the 2016 US Presidential Election

[論文紹介] SocInfo’18 Twitter Hashtags in the 2016 US Presidential Election

Hannah W. Lee: Using Twitter Hashtags to Gauge Real-Time Changes in Public Opinion: An Examination of the 2016 US Presidential Election, Proc. of International Conference on Social Informatics (SocInfo 2018), pp. 168-175, (2018)

Twitterのハッシュタグが,世論を反映していることを示した事例紹介研究.2016年のアメリカ大統領選において,ヒラリー・クリントンの私的メールアドレスの公的利用に関するジェームズ・コミーの書簡が提出された後の,世論調査の結果とTwitterのハッシュタグの頻度の変化を比較している.

ヒラリー・クリントンに対するポジティブなハッシュタグとネガティブなハッシュタグ,ドナルド・トランプに対するポジティブなハッシュタグとネガティブなハッシュタグを,合計25種類集めてきて,その変化を見ている.

10/28のジェームズ・コミーの書簡提出後に,ヒラリー・クリントンに対するネガティブなハッシュタグが増加し,その後,ポジティブなハッシュタグとネガティブなハッシュタグのそれぞれが乱降下していることを示している.この乱降下については,ヒラリー・クリントン支持者による反発や,ヒラリー・クリントン支持者層によるボットの活発な活動の影響であることを考察している.

また,最終的にはヒラリー・クリントンに対するポジティブなハッシュタグの数よりも,ドナルド・トランプに対するポジティブなハッシュタグの数が多くなっており,Twitterのハッシュタグのトレンドにより,選挙結果が予測できたことを示している.

また,ジェームズ・コミーの書簡に関するハッシュタグは選挙が終わるまでトレンドのハッシュタグの上位に位置し続けたことから,人々の記憶に強く残り,これが選挙の勝敗を分けたと考察している.

世論調査の結果と比較すると,やはり10/28のジェームズ・コミーの書簡提出後に,ヒラリー・クリントンの支持率が低下し,ドナルド・トランプの支持率が上昇しており,Twitterハッシュタグのトレンドと同じ傾向にあることを示している.また,世論調査は,3日に1回しか行われなかったという事実を考慮すると,Twitterハッシュタグの方がリアルタイムに世論を反映できることを主張している.

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