[論文紹介] ICWSM'17 Ranking with Social Cues (2018.5.14)
soc-ja
メディア心理学研究室
Sharath Chandra Guntuku, Daniel Preotiuc-Pietro, Johannes C. Eichstaedt1, Lyle H. Ungar: What Twitter Profile and Posted Images Reveal About Depression and Anxiety, Proc. of ICWSM’19, 2019.
これまでSNS上での鬱と投稿テキスト・社会ネットワークの特徴との関係については研究が行われてきた.この研究では,これまで扱われてこなかったプロフィール画像と投稿中の画像の特徴と,ユーザの鬱の傾向と心配症の程度の関係を明らかにしている.ユーザに鬱と心配症の程度をBeckの鬱傾向尺度という質問紙調査で尋ねている.対象ユーザのTwitterのプロフィール画像と投稿画像を収集した.画像の色情報,美学的特徴,画像の内容(対象物の種類),表情と感情を,画像特徴とした.分析の結果,鬱のユーザは色情報が少なく,暗い画像が多く,美学的特徴も低かった.また,笑顔や喜びの表情が少なかった.撮影対象物としては,筆記用具,動物(特に猫)の画像が多かった.逆に,アウトドアや食べ物,スポーツなどの画像が少なかった.これまで,テキストや社会ネットワークについては調査されていたが,画像についてこれだけの大規模かつ詳細な調査を行った研究は極めて価値が高い.