松嶋さんがWI2研究会で萌芽研究賞を受賞しました (2020.11.27)
soc-ja
メディア心理学研究室
卒業生の石崎さんの研究が,国際論文誌のFrontiers in Organizational Psychology誌に掲載されました.クラウドソーシングでの追加報酬と評価フィードバックがワーカーのタスク継続に与える影響に関する研究です.機械学習用のラベル付けのタスクにおいて,本物のクラウドソーシングサービスにて,高い質のラベル付けを行った時に追加で報酬を出すことと,ラベル付けの正確さの評価のフィードバックを行うことが,ワーカーのタスク継続と,タスクの成果物の質に影響するかどうかを実験しました.645人のワーカーを対象に実験をしたところ,評価のフィードバックは、質の高いワーカーのタスク継続率を向上させました.一方,全体として成果物の質は変化しませんでした.追加報酬の提供は、質の低いワーカーのタスク継続率を低下させました.これらの結果は,クラウドソーシングで,成果物の質を低下させずに,多くのタスクに取り組んでもらうことに応用できると考えています.