[論文紹介] ASONAM’19 Users’ Real-world Activities and their Affective Processes
[論文紹介] ASONAM’19 Users’ Real-world Activities and their Affective Processes
Seyed A. M. Falavarjani et al.: On the causal relation between users’ real-world activities and their affective processes, Proceedings of the 2019 IEEE/ACM International Conference on Advances in Social Networks Analysis and Mining, pp. 311-314, 2019.
オフラインでの活動がオンラインでの感情表現に影響を及ぼすがどうかの因果関係を明らかにした研究である.オフラインでの活動として,バーに通ったかどうかとジムに通ったかどうかを取り上げている.これらの活動をしていなかった者が,2か月間これらの活動を週に1回は行い,その後活動を止めて,2か月間これらの活動を行わなかったユーザを分析している.データは,Twitter上におけるFoursquareでのチェックインを用いている.
分析は,上記のような投稿を行ったユーザのみを対象にしているが,準実験計画法により疑似実験(Quasi-experiment)で検証している.分析の結果,これらのオフラインの活動を始めると,オンラインの感情的な表現はいずれも減少することが分かった.一方,これらの活動を止めると,オンラインの感情的な表現はいずれも増加することが分かった.
やや当たり前な結果であるようにも思われるが,SNSのプラットフォームによっては全く異なる結果が出る可能性がある.また,オフラインでの活動でも,コンサートや学会のようなイベントでは異なる結果が出る可能性がある.バーとジムというドメインが絶妙な結果をもたらした可能性もあると言える.
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